【Landport東海大府Iが竣工】災害時は防災施設で平時はマルシェなど/野村不 | 建設通信新聞Digital

12月10日 水曜日

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【Landport東海大府Iが竣工】災害時は防災施設で平時はマルシェなど/野村不

東海大府Ⅰの外観


 野村不動産が、愛知県東海市、大府市で開発を進めてきた同社最大規模の高機能型物流施設「Landport東海大府I」が竣工した。これを記念して5日、現地で竣工式を開いた。神事では野村不動産の黒川洋取締役兼専務執行役員や、設計施工を担当した矢作建設工業の高柳充広社長らが玉ぐしをささげた。

 規模はPCaPC(プレキャスト・プレストレストコンクリート)造6階建て(倉庫5層)延べ24万6550㎡。免震構造、ダブルランプウエー型。所在地は東海市名和町一枚畑1-1。災害時は地域の防災施設としての役割を担うほか、平時はマルシェなど地域連携活動の拠点となる。

 竣工式に先立ち、野村不動産と東海市、大府市の3者は、施設内で防災協定締結式を開いた。黒川専務は「災害時には物資集積・配送、備蓄保管などに対応する受援施設として地域を支える。農産品の販売など、施設を活用した地域連携の輪も広げていきたい」とあいさつした。

 これを受け、東海市の花田勝重市長は「南海トラフ地震の発生が懸念される中、被災者支援の充実につながる今回の協定は大変心強い」と語った。大府市の岡村秀人市長は「広大な駐車場を車中泊避難に使えることは安全確保の面で大いに役立つ。平時も協力して地域活性化を図りたい」と述べた。

 野村不動産は現在、Landport東海大府Iの隣地で新たに「Landport東海大府II」の開発を進めている。設計施工は矢作建設工業が担当。規模はPCaPC造4階建て延べ13万3129㎡。免震構造、スロープ型。建設地は大府市共和町児子廻間4-10。2027年3月末の竣工を予定している。


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