【工業高校生】企業・公務員ともに求人増も生徒の進路転換が悩み CCIちばと工高進路担当者が意見交換 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【工業高校生】企業・公務員ともに求人増も生徒の進路転換が悩み CCIちばと工高進路担当者が意見交換

 千葉県魅力ある建設事業推進協議会(CCIちば)は16日、千葉市の千葉県自治会館で2017年度後継者育成事業意見交換会を開いた=写真。構成団体と県立工業高校の進路指導担当者が取り組みを報告するとともに意見を交わした。
 今回、参加したのは、京葉工高、市川工高(全日制)、成田西陵工高、東総工高、安房拓心高校の5校、県建設業協会、県空調衛生工事業協会、県塗装工業会、県造園緑化協会、県道路舗装協会、県鳶工業会の6団体、事務局の県県土整備部建設・不動産業課。
 京葉工高は「最近、建設科で公務員の募集が増えている。求人企業数は去年より良くなっており、建設業はさらに良い」と報告。市川工高も「求人企業数が5年前の倍近くになった。不合格者が少なくなり、1次合格だけで合格する生徒が増えている」と説明した。
 成田西陵工高は「ここ5年、公務員の求人が増えている」と紹介。「1人当たり6社ほど求人が来て生徒が選んでいる状況だが、携帯ショップなどに流れている」とした。
 東総工高は、「就職率が高い、資格が取れると聞いて入ってくる子が多いが、方向転換されたりする。体験講習会を開いて関心を持ってもらうようにしている」と語った。
 建協は、高校生向けの現場見学会や小中学生向けの建機体験学習会などの取り組みを紹介。
 空調衛生工事業協会は、京葉工高で実施している出前講座に触れ「市川工高からもお話をいただいている。話をいただければ、その都度やっていきたい」と呼び掛けた。
 舗装協会は、「公務員の就職が多くなった話を聞いていると、これまで社員が中途で(自治体に)取られていたがやっと(自治体が)採ってくれるようになった」と歓迎の意向を表明。「一般教養も大事だが、1年から図面を引くなど授業形態を考えていかないと携帯ショップに行かれてしまう」と述べた。

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