【アーケード看板サインコンペ】最優秀は村上康史氏に! 奈良市東向商店街に木製サイン | 建設通信新聞Digital

5月7日 火曜日

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【アーケード看板サインコンペ】最優秀は村上康史氏に! 奈良市東向商店街に木製サイン

寺院のような大きな軒を持つ木製サインを配置

 日本建築家協会近畿支部(JIA近畿)と奈良市東向商店街協同組合は22日、奈良市の奈良県女性センターで、奈良市東向商店街のアーケード看板サインのデザインコンペ2次審査を開いた。10作品の中から村上康史氏(村上康史建築設計事務所)の作品を最優秀賞に選定した。
 村上氏は、寺院のような大きな軒を持つ木製サインを配置して柔らかく来訪者を迎える案を提示した。
 今後、実施設計・許認可申請・工事監理を受託することになっており、受賞に際し「これから何十年も奈良の玄関口として親しまれるよう、すべてを賭けるつもりで臨む」と意気込みを話した。
 対象となったのは、近鉄奈良駅前の東向商店街(奈良市東向中町、同東向南町)の南北2カ所の入口におけるアーケードの看板サイン。構造を変えずにリニューアルすることとしており、奈良の玄関口にふさわしい提案を求めた。

中山理事長(左)と村上氏

 審査終了後、主催者の中山曜誠東向商店街協同組合理事長は「どの作品も甲乙付け難く、選ぶのは大変だった」と振り返った。また、審査員を務めた三井田康記幾央大教授は「奈良のシンボルを選ぶということで、大変責任を感じた。いいものが完成することを期待している」と講評を述べた。
 コンペには全国から58点の応募があった。審査員は三井田教授、中山理事長のほか、井上久美JIA近畿支部長、長坂大京都工芸繊維大大学院教授、倉本宏奈良まちづくりセンター理事、中川佳英子奈良デザイン協会会長が務めた。

 優秀賞と佳作の受賞者は次のとおり(敬称略)。
 〈入賞〉山本光良▽本多健。
 〈佳作〉比護結子・田中奏▽山道拓人▽荻原雅史。

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