【JIA近畿】受賞者は畠山氏(NTTファシリティーズ) 関西建築家大賞 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【JIA近畿】受賞者は畠山氏(NTTファシリティーズ) 関西建築家大賞

近畿大学東大阪キャンパス整備計画


 日本建築家協会近畿支部(JIA近畿、井上久実支部長)は、第14回関西建築家大賞の審査結果を発表した。受賞者は畠山文聡氏(NTTファシリティーズ)で、同氏が手掛けた「NTT西日本研修センタ本館」と「近畿大学東大阪キャンパス整備計画」が評価された。2018年5月18日に開く支部総会の中で表彰する。
 「NTT西日本研修センタ本館」(大阪市都島区東野田町4、S造7階建て延べ1万6667㎡)は、フロアの中にガラス張りの研修室と休憩室、坪庭のような外部吹き抜けを有機的に配置し、「新たな風景の模索」や「研修効果を最大限引き出すための空間」「感受性を刺激する真の環境建築」を追求している。
 「近畿大学東大阪キャンパス整備計画」(大阪府東大阪市小若江3)は、アカデミックシアター(1-5号館)と国際学部棟の計5棟、総延べ3万8984㎡の大型プロジェクト。同キャンパスが持つにぎやかさや祝祭性の後世への継承を図るため、アカデミックシアターの5棟には事務室、教室、カフェなどのアメニティ、学生ホール、図書館を機能別に配置している。
 20日に開いた会見で畠山氏は「両作品とも用・強・美の要素とは別に、そこで営む人々に喜びを提供したいと考えて取り組んだ作品であり、高い評価をいただけて大変うれしい。これからも精進を続け、関西のみならず日本の建築界に寄与できるよう頑張っていく」と喜びを語った。
 井上支部長は「関西建築家大賞は近年アトリエ系の受賞が続いており、大手事務所の方の受賞は久しぶり。JIAが持つ多様性を表す良い結果になったと思っている」と感想を述べた。
 審査員を務めた建築家の槇文彦氏は講評で、近大東大阪キャンパス計画について「新しい空間体験」と評し、「デザインの背景にあるさまざまな試みと努力、一貫して存在し続けたビジョンに深い敬意を払う」と賛辞を贈っている。