日本建築家協会近畿支部(JIA近畿、井上久実支部長)は韓国建築家協会釡山建築家会、天津市建築学会との共催で、「日韓中若手建築家によるワークショップ」を開いた。日韓から各10人、中国から6人の計26人が大阪に集結。21日から24日まで共同生活しながら、課題「2025日本国際博覧会(大阪・関西万博)計画」に沿ったプランを5班に分かれて作成した。
チームEは長南秋穂さん、勢旗樹さん、ソン・ヒョジュさん、キム・ユンジョンさん、ソン・モンジャオさんによるグループ。「海の細胞」をテーマに、万博会期中は宿泊施設として、終了後は住宅や公共施設、広場として使用し、周囲への増殖を図る水上施設のプランを提案した。
長南さんは「言葉の壁が大変だった」と振り返り、他のメンバーからは「多様な建築に対する考え方や文化を知ることができた」「技術面で学ぶことが多かった」などの感想があった。
井上支部長は最優秀作品について「万博という、まだ具体的な姿が見えないテーマに対し、よく練られた内容だった」と評価。「JIAの万博に対する提言の1つとして広くアピールするとともに、深化させていきたい」と話した。