【JIA近畿・卒業設計コン】最優秀は齋藤愛さん(神戸大)の「島の守-成ヶ島における堤防型ミュージアム-」に | 建設通信新聞Digital

5月4日 土曜日

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【JIA近畿・卒業設計コン】最優秀は齋藤愛さん(神戸大)の「島の守-成ヶ島における堤防型ミュージアム-」に

2度目の最優秀賞となった齋藤さん

 日本建築家協会近畿支部(JIA近畿、井上久美支部長)は10日、大阪府東大阪市の近畿大学東大阪キャンパス実学ホールで2017年学生卒業設計コンクール公開プレゼンテーションを開いた。入選7作品の中から、齋藤愛さん(神戸大)の「島の守-成ヶ島における堤防型ミュージアム-」を最優秀賞に決めた。総合資格が協賛した。
 同作品は、津波防波堤機能も果たすミュージアムのプロジェクト。作者の生まれ故郷である淡路島の東側にある細長い島を敷地とし、無機質な防波堤ににぎわいの要素を与えている。神戸大建築学科の建築卒業展に続き2度目の最優秀賞となった齋藤さんは「前回で課題だった部分を修正してプレゼンに挑んだ。高い評価をいただけてうれしい」と喜びを語った。
 審査員を務めた井上支部長は「建築は人をしあわせにし、社会を少しだけ変えることもできる。社会に出ても今のエネルギーを持ち続けてほしい」と講評した。
 また、審査委員長を務めた江副敏史氏(日建設計)は「プレゼンをするときに、左手にマイクを持ち、原稿を持った右手でパネルを指しがちだが、わかりにくいので指し棒などを使った方がいい。そもそも、プレゼンで伝えたいことはすべてパネルの中にあるはずであり、原稿は不要だ」とアドバイスした。
 同コンクールには1次審査で48点から公開プレゼンに進む入賞7点を選出した。最優秀賞のほかに、川口昴史さん(大阪市大)の「三川合流物語」と西岡広登さん(大阪工大)の「『AKIRA』から得た空間事象-NEO TOKYOとの対話-」を優秀賞に選んだ。
 その他の入賞作品は次のとおり(プレゼン順、敬称略)。
 ▽角谷遊野(京大)=Dynamism▽木下美佳(阪大)=学校畔道▽淵本千明(大阪工大)=トンボロの塔▽吉川直樹(滋賀県立大)=空間メソッドと住みつくかたち。

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