【コルビュジエ】社会問題解決する建築の力! アジール・フロッタン再生展11/1まで@大阪 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【コルビュジエ】社会問題解決する建築の力! アジール・フロッタン再生展11/1まで@大阪

 ル・コルビュジエによる避難施設のプロジェクトに迫る「アジール・フロッタン再生展」が11月1日まで、大阪市の阪急オフィスタワー22階ASJ UMEDA CELLで開催されている。主催は遠藤秀平建築研究所。
 ル・コルビュジエ財団から提供を受けた46点の貴重な写真・図面、映像のほか、この展覧会のために作成した5分の1スケールの模型を展示し、知られざるコルビュジエの作品を紹介する。
 アジール・フロッタンは、フランス・パリのセーヌ川左岸に浮かんでいる。1929年に難民を救済する「浮かぶ避難所」として石炭船を改修したもので、コルビュジエはデザインを手掛けた。
 95年以降、老朽化などから半ば放置されていたが、2005年ごろから再生の機運が高まり、現在はギャラリーとしての補修工事がおおむね完了。18年秋の一般公開に向け、準備が進んでいる。最終的には甲板をカフェ・レストランとして活用する計画で、現在、クラウドファンディングで寄付を募っている。
 展覧会を主催する遠藤氏は「8月に東京と横浜でも開催したが、好評だったため大阪でも開くことになった。アジール・フロッタンは、前川國男がコルビュジエに弟子入りしたころのプロジェクト。実際、前川さんも関わったと言われており、日本の近代建築の原点ともいえる。若い人には、建築には社会問題を解決する力があることを知ってほしい」と話す。入場料は無料。

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