【人材育成・交流に】社内外が「和合館@東北」でつながる! "建設×教育"の革新に | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【人材育成・交流に】社内外が「和合館@東北」でつながる! “建設×教育”の革新に

 小野組(新潟県胎内市、小野貴史社長)は1日、仙台市内の東北支店に開設した、社内外の人材の育成と交流の場となる「和合館@東北」のオープニングイベントとして「和合館東北フォーラム2017」を開いた=写真。建設関連企業や大学関係者ら約40人が出席し、建設業界の喫緊の課題となっている担い手の確保・育成などについて幅広く意見を交わした。
 冒頭、あいさつに立った小野社長は「これからの建設業界は、人材育成や求人に軸足を置いていかなければならない。教育を正しくとらえて、人材を育成する“建設×教育”のイノベーションを起こす必要がある。そのためには、スペースと人、雰囲気などの環境が必要だ」と語った。
 この後、千葉則行東工大教授が「大学における人材育成と就職」、熊谷和夫ネクスコ・メンテナンス東北技術アドバイザーは「維持管理時代の技術者育成」と題してそれぞれ講演した。
 この中で、千葉教授は学生数が減少している建築・土木系学科について「内閣府の調査で、建築土木は“絶滅危惧学科”に指定されている。人材育成は、若者が集まって初めて行うことができる」と語った。
 その上で、昨年度の受験生は、東日本大震災を小学生時代に経験した世代だったことから、建築・土木系学科の志望者が増加したことを紹介し、「人材の確保・育成に当たり、建築・土木の良さを動機付けし、魅力ある業界としてPRすることが重要だ」と強調した。
 講演後には、同社の小野社長や宮腰工東北支店長、技術顧問を務める今西肇東工大名誉教授のほか、講師2人や参加者による交流会が行われ、親睦を深めるとともに、建設業界の展望などについて語り合った。

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