【職場体験授業】路盤掘削から振動ローラーでの転圧まで! 中学生が舗装工事体験 | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

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【職場体験授業】路盤掘削から振動ローラーでの転圧まで! 中学生が舗装工事体験

ローラーでの転圧作業を体験

 宮城県建設業青年会(栗村英樹会長)は17日、仙台市内で中学生を対象とした舗装工事の現場実習を行った。職場体験授業で建設業を希望した仙台市立第一中学校2年の男子生徒3人が、実際の作業を経験した。
 職場体験は生徒の希望を受けた学校側からの打診で行われているもので、同青年会が受け入れるのはことしで3回目。特にことしは建設業の希望者が多く、倍率は15倍にも上ったという。
 14日から17日までの4日間にわたって行われた職場体験には、星裕人君、大藤陽天君、小山悠友君の3人が参加。
 太白区茂庭にある柴田建設工業(柴田充社長)が建設中の新社屋敷地内で、路盤掘削から不陸整正、表層のアスファルト合材敷均しや2種類の振動ローラーを使った転圧まで、舗装工事の一連の作業を実体験した。
 星君は「普段当たり前のように通っている道路も誰かが必ずつくっていることがわかり、道路の大切がわかった。将来の仕事として建設業も考えている」、大藤君は「力仕事中心だと思っていたが測量などの細かい作業もあり、イメージと全く違った。勉強になったし、建設業のイメージも良くなった」、小山君は「最初は難しかったが、現場の人がわかりやすく教えてくれて最後の方は慣れてきた。作業は楽しかった」と話した。
 栗村会長は「中学生の段階から経験してもらい、建設業に就いてもらうことが一番だが、地元建設業に対する理解を深めてもらうことでイメージアップにもつながるのではないか」と述べ、毎年、現場体験を指導している柴田社長も「社員にも良い刺激になっている。現場作業員はただ体を動かしているのではなく考えながら動いていること、また実際に作ったものが半永久的に残っていく仕事の醍醐味を伝えたい」と語った。
 今回の職場体験には、仙台建設業青年会のほか、塩釜建設業青年会と名亘建設業青年会も現場見学・実習などに協力した。

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