【JR東日本】世界初! ドップラーレーダーで突風感知し列車の運転規制へ | 建設通信新聞Digital

5月6日 月曜日

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【JR東日本】世界初! ドップラーレーダーで突風感知し列車の運転規制へ

突風探知のイメージ

 JR東日本は、羽越本線五十川~女鹿間、陸羽西線余目~清川間で、ドップラーレーダーを使った突風に対する列車運転規制を19日から開始する。上空にある雨などの降水粒子からの反射波を用いて、上空の風を観測するドップラーレーダーを山形県酒田市に設置。レーダーから半径約30㎞の範囲にある両区間で実施する。
 同社は、2005年の列車事故を契機に、07年1月に余目駅にドップラーレーダーを設置し、気象庁気象研究所と共同で突風を察知する手法の研究開発を進めてきた。16年11月には、同駅のレーダーに替えて、より高性能なレーダーを酒田市内に設置し、実用化のめどが立ったことから実施に踏み切った。
 冨田哲郎社長は、5日の会見で「ドップラーレーダーで渦(突風)を察知して列車運転規制を実施するのは世界で初めて」と述べるとともに、今後、規制エリアの拡大を検討していく考えを示した。

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