KIUは建設業の魅力を社会にアピールする各種活動を行っており、これまでも見学会などを行ってきたが、出前授業の実施は初めて。建設産業の将来を支える担い手確保につなげることが狙いだ。
冒頭、あいさつに立った同支店の阿部敏郎南工事統括部工事部長は「建設業界の将来を担う若い人たちに、建設業の魅力やものづくりの楽しさを伝えたいという熱い思いで活動している。きょうはどのような質問でも受け付けているので、積極的に話し掛けてほしい」と生徒らに呼び掛けた。
この日の授業は、とびと型枠、鉄筋の3工種の躯体編とサッシやタイル、塗装、左官など6工種からなる仕上編で構成。生徒らは、足場と型枠を技能者が実際に組み立てていく様子を間近で見た後、6班に分かれて仕上編の作業体験や鉄筋の組み立て作業を見学した。
今回の出前授業について畠山弘幸同校建築学科長は「建築を学校で勉強していても、自分の目で見なければわからないものが多い。建築士や現場監督など多くの進路がある中、いずれに進んでも現場で働く専門工事業者の方々とはかかわりがある。その仕事内容や人・物に直接触れる機会は貴重だ。生徒にとって非常に有意義な学習になる」と話していた。