【災害現場用陸上ロボ】評価基準策定の試験実施 トンネルやプラント災害での活用に期待 | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【災害現場用陸上ロボ】評価基準策定の試験実施 トンネルやプラント災害での活用に期待

 新エネルギー・産業技術総合研究開発機構(NEDO)と福島県は5日、三菱重工業と共同開発している遠隔操縦型陸上移動ロボットの性能評価基準策定に向けた試験を実施したと発表した。トンネル災害やプラント災害で活用が期待されており、得られた知見は福島県に提供し、一部福島ロボットテストフィールドの設計に反映される予定だ。NEDOは、試験で取得したデータや今後の取り組みを通じて、人が危険な現場に立ち入ることなく状況を把握するための陸上移動ロボットの性能評価基準の策定に貢献していく。
 今回の試験は、三菱重工業社内に水たまりや障害物、暗闇、ガス発生源などの特殊環境を模擬的に再現。陸上移動ロボットを走行させて、走行距離や時間、搭載された各種センサーの収集情報など、性能評価基準策定に向けた試験方法の妥当性を評価した。
 また、長岡技術科学大学構内に3次元狭部障害ジャングルジムなどを構築。災害発生時の活用に加えて、プラントでの日常的な点検時でも活用可能なロボットの走破性を評価する試験方法の検証のために必要なデータを取得する試験も実施した。

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