【卒業生が案内】未経験の時こそ働く楽しさを知って! 浮羽工高生が「MARK IS福岡ももち」現場を見学 | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

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【卒業生が案内】未経験の時こそ働く楽しさを知って! 浮羽工高生が「MARK IS福岡ももち」現場を見学

三菱地所が進める「マークイズ福岡ももち」

 福岡県立浮羽工業高校は2日、三菱地所が整備を進めている「MARK IS(マークイズ)福岡ももち」の建設現場で現場見学会を開いた。同校のカリキュラムの一環となり、福岡県建設業協会の協力を得て、建築科2年生の生徒と教員計37人が参加した。
 施設は、ホークスタウンモール跡地複合再開発計画の商業施設棟で、ファッションや飲食を始め、映画館「ユナイテッド・シネマ福岡」、ライブハウス「Zepp福岡」などを備える。規模は商業棟とアネックス棟総延べ12万3074㎡。設計・監理は三菱地所設計・竹中工務店JV、施工は竹中工務店・錢高組・小林建設・松本組・坂下組JVが担当。5工区で外装と鉄骨、地上躯体、一部では仕上げ工事にも入り、進捗率は約50%。10月31日の完成予定となっている。建設地は中央区地行浜2-2-1。敷地面積は約5万4400㎡。
 工事は、波形鋼板耐震壁を採用し、地震時の躯体の損傷低減と、壁の薄さを生かした有効スペースの活用を図る。また、基礎に竹中コンパクトパイルキャップとPM(パイリングメジャーメント)工法を採用し、商業棟とアネックス棟計364本の杭の水平制御許容値が従来の100mmから平均10mm、最大20mmとなっている。
 生産性向上の取り組みでは、iPadやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)アプリを使ったコミュニケーション、BIMの導入、ICT重機の使用などに取り組んでいる。
 現場では、基礎躯体や鉄骨建方、内外装工事の様子を見学した。また、現場で働く同校卒業生が建設業や就職、仕事のやりがいを生徒に伝えた。
 最後に、竹中工務店の西村洋一統括作業所長は、「未経験のメリットは、純粋に物事を考えられることだ。いつも同じことをするわけでなく、新しいことを学び、働く楽しさを知り社会で活躍してほしい」と総括した。
 同校を代表してあいさつした大橋優希さんは、「日ごろ学ぶことができないことを体験する良い経験になった。今後の就職活動に生かしたい」と述べた。

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