【ヴェネチア・ビエンナーレ】「en(縁)」テーマの模型やモックアップを展示 日本館帰国展 3/18まで@東京 | 建設通信新聞Digital

4月20日 土曜日

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【ヴェネチア・ビエンナーレ】「en(縁)」テーマの模型やモックアップを展示 日本館帰国展 3/18まで@東京

 第15回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展で特別表彰を受賞した日本館の帰国展が、東京都港区のTOTOギャラリー・間で開かれている=写真。モダニズム建築が失った人・モノ・地域のつながりを「en(縁)」と名付け、社会のさまざまな結びつきをテーマとする12組の建築家の試みをモックアップや模型で展示している。
 監修者を務めた建築史家の山名善之東京理科大教授は「建築の力はアジアへシフトしている」とした上で、「アジアの建築はテーマのない詩的で素朴なものだが、それが1つの文化となっている。モダニズム建築とは異なるが、従来の欧米志向ではない建築を、アジアでどうつくるべきかを示した展示になった」と手応えを語った。
 今回の帰国展では、2016年に開催した第15回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の展示物を設置しているほか、ヴェネチア・ビエンナーレを経験した12組の建築家が現在までに取り組んでいる最新の活動を掲示している。山名教授は「既につくったものだけでなく、いまあるモノを示す展覧会にしたい」と意気込みを述べた。
 展覧会は3月18日まで(月曜日休館)。時間は午前11時から午後6時。入場無料。2月16日に港区の建築会館ホールで記念シンポジウムを開催する。

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