【建築九州賞】一般部門は「いぬお病院」 住宅では「鞘ケ谷の家」「大屋根の棲家」が受賞 | 建設通信新聞Digital

4月25日 木曜日

公式ブログ

【建築九州賞】一般部門は「いぬお病院」 住宅では「鞘ケ谷の家」「大屋根の棲家」が受賞

いぬお病院

 日本建築学会九州支部(菊地成朋支部長)は、2017年度第11回建築九州賞(作品賞)の選考結果を公表した。作品賞の住宅部門には「鞘ケ谷の家」(設計=柳瀬真澄建築設計工房)と「大屋根の棲家」(設計=松山建築設計室)、一般建築部門には「いぬお病院」(同)が輝いた。また、地域の建築についての独自の視点などを評価するJIA特別賞には「西南学院大学図書館」(設計=佐藤総合計画)を選考した。5月19日の支部通常総会で表彰する。 建築九州賞は九州地方の建築水準の発展に貢献し学会と地域社会の交流を図ることを目的に、日本建築家協会(JIA)九州支部、同沖縄支部との共催で07年度に創設し、毎年募集・選考している。
 今回は住宅22、一般建築57の計79作品の応募があった。書類選考による1次審査、設計者のプレゼンテーションと審査員の質疑応答による2次審査(九州建築作品発表会)を経て、住宅5、一般建築12作品を第3次審査対象に選定した。その後、現地視察やクライアント、応募者に対するヒアリングによる最終選考で表彰作品を決定した。審査は同賞選考部会が担当し、場所性と環境を反映した建築提案、時代性を踏まえた企画力のほか、技術力、地域貢献などを基準にした。
 同支部では、1次選考を通過した36作品を収めた記録誌『九州建築選2017』を3月に出版する。自治体の建築関係部署を始め、図書館、美術館、建築系の教育機関など約650カ所に寄贈する。

 受賞作品の概要は次のとおり((1)建築主(2)設計者(3)施工者(4)建設地(5)竣工年月(6)用途)。
 =建築九州賞(作品賞)=
 〈住宅部門〉

 ▽鞘ケ谷の家=(1)個人(2)柳瀬真澄建築設計工房(3)山下建設(4)北九州市(5)16年8月(6)戸建住宅。

鞘ケ谷の家


 ▽大屋根の棲家=(1)同(2)松山建築設計室(3)山口弘工務店(4)長崎県佐世保市(5)16年9月(6)同。

大屋根の棲家


 〈一般建築〉
 ▽いぬお病院=(1)いぬお病院(2)松山建築設計室(3)松尾建設(4)佐賀県鳥栖市(5)15年7月(6)病院(精神科、心療内科)。
 =JIA特別賞=
 ▽西南学院大学図書館=(1)西南学院(2)佐藤総合計画(3)松尾建設(4)福岡市(5)16年9月(6)大学図書館。

西南学院大学図書館

建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら