【日本建築設計学会賞】大賞に「GoodJob!センター香芝」と「フクマスベース」! 公開審査会で選出 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【日本建築設計学会賞】大賞に「GoodJob!センター香芝」と「フクマスベース」! 公開審査会で選出

(左から)榮家氏、大西氏、百田氏

 日本建築設計学会(竹山聖会長)は3月31日、大阪市のASJ梅田セルで第2回日本建築設計学会賞の公開審査会を開いた=写真。入賞6作品の中から、大西麻貴・百田有希・榮家志保各氏(大西麻貴+百田有希/o+h)の「GoodJob!センター香芝」と吉村靖孝氏(吉村靖孝建築設計事務所)の「フクマスベース/福増幼稚園新館」を大賞に選出した。
 GoodJob!センター香芝は、木とガラスを基調とした障害者就労支援施設。不均一に空間を分割することで多様な居場所を生み出し、利用者に「自分の居心地のいい場所を見つけてもらう」ことを目的として設計された。
 大西氏は「審査員の皆さんには単なる審査だけでなく、新たな課題や可能性にも気付かせていただき、うれしく思う」と受賞の喜びを語った。

吉村氏

 フクマスベースは、福増幼稚園に併設する子育て支援施設。既存工場をリノベーションする予定だったが諸般の都合により断念し、撤去後に既製品のS造テントを設置。内部に家具一体型の木造建築を配置している。テントは屋根と外装の役割を果たしているが、内部の木造建築とは構造を切り離している。
 吉村氏は「同じような問題意識を持った作品が並んだ中で選んでいただき、大変光栄に思う」と感謝を述べた。
 審査員は竹山会長、古谷誠章早大教授、五十嵐太郎東北大大学院教授、倉方俊輔大阪市大准教授の4人が務めた。
 竹山会長は「これまでの建築には狙いや意図が重要視されていたが、今回の入選作品にはいずれも狙いや意図から生まれる無邪気さがあり、非常に勉強になった。特にGoodJob!センター香芝には人と人の関係をつくる建築の力を感じた」と講評した。
 表彰式は5月26日に開く総会内で行う。

 入賞作品と設計者は次のとおり(敬称略)。
 ▽GoodJob!センター香芝(奈良県香芝市)=大西麻貴、百田有希、榮家志保(大西麻貴+百田有希/o+h)。
 ▽フクマスベース/福増幼稚園新館(千葉県市原市)=吉村靖孝(吉村靖孝建築設計事務所)。
 ▽Topological Folding House(兵庫県芦屋市)=山口隆(山口隆建築研究所)。
 ▽houseA/shopB(京都市)=木村吉成、松本尚子(木村松本建築設計事務所)。
 ▽舞多聞の家(神戸市)=畑友洋(畑友洋建築設計事務所)。
 ▽東京クラシッククラブ森のクラブハウス・馬主クラブ棟(千葉市)=古谷俊一(古谷デザイン建築設計事務所)。

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