【ひろしま建築学生チャレンジコンペ】最優秀に横浜国大・Y-GSA | 建設通信新聞Digital

4月23日 火曜日

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【ひろしま建築学生チャレンジコンペ】最優秀に横浜国大・Y-GSA

 広島県は、「ひろしま建築学生チャレンジコンペ2021@びんごふちゅう」の最終審査結果を発表した。最優秀作品には、横浜国立大学大学院・Y-GSAの植田雅人さん、前本哲志さん、宮本皓章さんのグループが提案した「トイレが集まる、トイレに集まる」が選定された。ことしは、初めて市以外の公共建築物で実施し、府中市の「こどもの国公園内トイレ」を対象とした。最優秀に選ばれた学生は、担当教授などの指導の下、市が別途発注する実施設計・工事監理を監修し、提案の実現に参画する。
 最優秀作品は、公衆トイレの起源である古代ローマまで遡り、トイレのホールを公衆トイレならではの公共空間と捉え直し、建築面積を最小限に抑え、庭のような大きなホール空間をつくった。
 建物を大きくし中庭をつくり、トイレのホール空間とすることで、最低限の建築面積でより大きな建築を実現する。

最優秀の「トイレが集まる、トイレに集まる」
多目的ホール(左)、こども用ホール(右)

 最終審査会は10月30日、府中市公式のユーチューブで生配信した。審査委員は、建築家の百田有希、大西麻貴両氏(大西麻貴+百田有希/o+h主宰)のほか、地元から藤森雅彦氏(藤森雅彦建築設計事務所主宰)を招く。百田氏を審査委員長に、小野申人府中市長、的場弘明県土木建築局総括官(建築技術)を加えた5人。
 最優秀のほか、優秀作品には東京理科大学の青木廉さん平澤美織さんのグループ、広島大学大学院の山田誠人さん、井上龍也さん、賈剣飛さんのグループ、入選作品には広島工業大学の山口豪大さん、後藤夕鯉さん、宮地栄吾さんのグループ、東京大学大学院の大高宗馬さん、山地大樹さんのグループが選ばれた。

 ことしは、全国の学生から91作品(県内31、県外60)の応募があった。
 賞金総額は100万円。総合資格学院、大旗連合建築設計、テクシード、建築資料研究社(日建学院)、TOTOが協賛した。



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