【村野藤吾】関西大千里山キャンパスの「簡文館」が大阪府文化財に! 4、5月に記念セミナー開催 | 建設通信新聞Digital

5月9日 木曜日

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【村野藤吾】関西大千里山キャンパスの「簡文館」が大阪府文化財に! 4、5月に記念セミナー開催

現在の円形図書館

 関西大千里山キャンパス(大阪府吹田市)にある村野藤吾設計の「簡文館」が、大阪府の指定文化財に指定された。同建物はRC造地下1階地上3階建ての「旧図書館」と、SRC造3階建ての「円形図書館」で構成し、総延べ床面積は4058㎡。

創建時の円形図書館(1955年頃)

 旧図書館は1928年に完成。現存する近代の高等教育機関施設としては大阪府内で最古だという。一方、円形図書館は戦後の施設拡充に伴い55年に増築。村野藤吾が設計、竹中工務店が施工を担当した。村野が同大で手がけた建築のなかでも代表的作品とされ、2007年に国の登録有形文化財に指定されている。

創建時の閲覧室(1960年頃)

 今回の文化財指定を記念し、28日と5月12日、同19日の3回にわたり大阪の近現代建築を紹介するセミナーの開催を予定している。会場は第1回と2回が千里山キャンパス、第3回が梅田キャンパス(大阪市)。申し込み、問い合わせは同大学博物館・電話06―6368―1171。

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