【人手不足解消】作業時間を2割削減 大和ハウスが「耐火被覆吹付ロボット」を開発 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【人手不足解消】作業時間を2割削減 大和ハウスが「耐火被覆吹付ロボット」を開発

 大和ハウス工業は、鉄骨の柱や梁をロックウール、モルタルで耐火被覆吹き付けするロボット「耐火被覆吹付ロボット」を開発した。今後、人手不足の解消に向けて、同ロボットをベースに塗装工事や高所作業への応用など、各種ロボットアーム利用の検討を進めるとともに、BIMと連動させることにより、ロボットが作業を行うために必要なデータ入力項目を削減し、作業時間の短縮を目指す。
 一般的に、ロックウール、モルタルで耐火被覆吹付作業を行うには、職方3人が必要となるが、ロボットを導入することで、ロックウール、モルタルの吹き手はロボットが行うため、職方2人での作業を実現した。
 作業品質でも、熟練工レベルの品質を一定で確保できるという。生産性でも、人が作業する2倍以上のスピードで吹付作業することができるため、耐火被覆吹付作業全体にかかる時間を20%削減できるとしている。人による作業は、通常1日当たり150-160㎡の作業量だが、ロボットによる作業は1日当たり200㎡以上の作業スピードを実現するとしている。人が休憩するような時間にも動作させることで、さらに作業量のアップを見込んでいる。
 ロボットは、2017年5月から開発に着手。産業用ロボットアームと走行台車、昇降台車を組み合わせた。大きさは、全長2m60cm、全幅1m60cm、全高最大3m70cm、最小2m2cm。本体質量は約1100㎏。国内の建設現場の屋内での使用を想定している。