【作業時間3割削減】大和ハウス工業が開発した「耐火被覆吹付ロボット」 実工事に初導入 | 建設通信新聞Digital

4月30日 火曜日

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【作業時間3割削減】大和ハウス工業が開発した「耐火被覆吹付ロボット」 実工事に初導入

 大和ハウス工業は、建設現場の人手不足解消と職方の負担軽減のため開発した「耐火被覆吹付ロボット」を横浜市の実工事に初導入した。鉄骨の柱や梁をロックウールやモルタルで耐火被覆吹き付ける作業には3人の職方が必要だったが、同機を使うことで作業全体に必要な時間は実証実験時の約20%削減を上回る約30%に削減することができたという。

 同機は産業用ロボットアームと走行台車、昇降台車を組み合わせたロボットで2018年4月に開発し、実証実験を進めていた。

 産業用ロボットアームの位置や走行台車のタイヤの改善、昇降台車の構造の改良のほか、ロボットが作業する上で必要なデータ入力項目を削減するため、BIMと連動させることを想定した仕様に改良した。また、ロボットアームの配置方向を縦向きから横向きに変更することで、吹き付け可能範囲を大幅に拡大するなどの改良も加えた。

 今後、働き方改革の一環として同機の複数現場への導入を目指し、改善や改良と運用体制の検討を進めていく方針だ。

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