岩崎は、i-Construction/ICT施工におけるソリューションの提供のほか、さまざまな3次元モデルの作成・解析・編集を通じて可能性を追求し、作業効率向上・生産性向上を感じてもらえるよう、さらにバックアップしていく。
後藤紫郁取締役常務執行役員技術本部長は「建設現場における施工手法などによる生産性向上は、2024年労働問題の解決に向けた課題となる」と説明する。
同社では、各建設企業が抱える課題点、問題点をシステムやノウハウなどさまざまな方法で解決するためのソリューション事業として、3次元計測でレーザースキャナによる傾斜地、構造物、路面などを対象物とした計測やドローンを活用した航空計測、MMS(移動体計測システム)をはじめ、 計測で取得した点群処理ソフトウエアの販売提供も行い、お客さまの生産性向上をサポートしている。
ライカジオシステムズ「FLX100Plus+vGIS」は、高精度で作成したBIM/CIMデータをAR化し、STONEX(アジルジオデザイン)「X120GO」はハンディタイプの3Dレーザースキャナだ。
移動計測デバイス「NavVis」は、入り組んだ場所などでの計測効率向上が期待できる。これ以外に、従来の地上用レーザースキャナ、ドローン、MMS(移動体計測システム)の実測・販売提供も行っている。

このほか、中・大型ショベル向けの「VR1000」や、狭いミニショベルでも取り付けが可能な「VR500」など、従来のガイダンスシステムと比べ高精度でより安価なシステムの導入を加速させていく。
後藤技術本部長は、「今後、3D計測ツールなどを活用し、現況3Dモデルなどを必要に応じ調査することで設計データと施工段階のギャップを少なくし、フロントローディングをさらに押し進めることが生産性向上のための課題となる」と話し、24年問題の課題解決に向け一歩先を進んだソリューションの開発、新しい気付きを提供していく考えだ。
4月10、11の両日には、札幌市のアクセスサッポロで岩崎トータルソリューションフェア2024を開く。テーマは「インフラDXでつながる未来 ICT施工ステージIIに向けて」。道内・外の多くの企業が出展する予定で道内版のCSPIをイメージし、実践できるDXなどの新サービスを展開する予定だ。