【i-Con2022⑬】岩崎  i-Constructionを支える技術 i-Con普及に新たな貢献 | 建設通信新聞Digital

5月12日 日曜日

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【i-Con2022⑬】岩崎  i-Constructionを支える技術 i-Con普及に新たな貢献

 岩崎は、i-Construction/ICT施工におけるソリューションの提供として、これまでの大規模現場だけでなく、中小規模の現場でも導入することで作業効率向上・生産性向上を感じてもらえるようバックアップしていく。「時代が変化していく中、現場で機器を使いこなしていくことは、作業効率アップになり、さらに普及が進むことになる」とi-Constructionへの思いを、後藤紫郁取締役常務執行役員技術本部長はそう説明する。
 現場のICT施工では、3Dマシンガイダンスシステムを提案。ユーザーの重機規模やさまざまな現場で最も適したシステム構成が選択できるよう新たなGNSSアンテナやセンサーなどのラインアップを提供する。
 大型機でも正確な測位と方位精度を実現し、マルチパスの影響を軽減する優れた技術を持つ中・大型ショベル向けの「VR1000」や、一体型のGNSSコンパスによって設置スペースが狭いミニショベルでも取り付けが可能な「VR500」など、いずれも保有ショベルへの取り付けが可能となっており、従来のガイダンスシステムと比べ高精度でより安価なシステムの導入を加速化させていく。
 また、新しい技術を現場に流通させる意味からカナモトグループと連携、このマシンガイダンスのレンタルを全国展開しi-Conの普及を推進していく考えだ。


 さらに北海道開発局が進めている「i-Snow」では、画像鮮明化AIエンジンを開発した。走行時のカメラ画像に対してリアルタイムに画像鮮明化処理を行い、AI技術を用いて人、信号、標識などを検知することができるものだ。特に車両や人に対しては、瞬時に距離を測定しオペレーターに警告するシステムを備えている。
 ホワイトアウトが発生する積雪寒冷地で、安全な走行を支援するシステムとしてその効果は絶大だ。


 後藤技術本部長は、これまでの現場経験や、ユーザーの要望などからいくつかのシステムを開発して提供してきたことを踏まえ、「現在のニーズに合ったものや一歩先を進んだソリューションの開発、新しい気付きをユーザー様へ提供し仲介役を果たしていくことが私どもの使命だと考えている」と先を見据える。



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