【化粧板プロジェクト】「思い出のラムネ」などカラーバリエ48色! 擦り傷にも強い"求められる建材" | 建設通信新聞Digital

4月26日 金曜日

公式ブログ

【化粧板プロジェクト】「思い出のラムネ」などカラーバリエ48色! 擦り傷にも強い“求められる建材”

ユニークなネーミングが並ぶ48色を展開

 エーアンドエーマテリアル(横浜市)が、内装用の不燃化粧板に新カラーや新性能を加える「化粧板プロジェクト」を進めている。2017年の第1弾では、32色だったカラーバリエーションを48色に拡充し、よりクリエーティブな品ぞろえに一新した。ことしは「現場の課題解決」を軸に、耐擦傷性の高いコーティングを施した化粧板を開発。来年も製品を拡充し、シェア拡大を目指す。
 同社はケイ素カルシウム板の業界トップ企業。基材の供給も大切にしているが「これからはケイカル板にデザイン性や機能性を付け加えた化粧板でも訴求していきたい」と工藤誠司建材営業部長は説明する。化粧板の販売数を伸ばすため、魅力的な製品づくりを目指し「化粧板プロジェクト」を17年に立ち上げた。
 昨年の第1弾では、女性社員が中心となり、内装不燃化粧板「ステンド」シリーズのカラーバリエーションを拡充した。これまでの色やネーミングを抜本的に変更、商品見本もパレットの形にするなど雰囲気を大きく変えた。
 販売開始後は、国内・海外から好評を得たという。常備在庫色8種類は「スノーホワイト」「シルキーグリーン」「ミストブルー」「フレッシュミルク」などの使われやすい淡色系。受注対応色39色には「月の光」「思い出のラムネ」「ドルフィンキック」「韓紅花(カラクレナイ)」などの思い切ったネーミングと遊び心あふれる色彩が並び、国内外の設計者や施主の注目を集めた。

金属の擦り傷に強い化粧板 「ステンド#400MB」

 ことしのプロジェクト第2弾となる製品は、金属の擦り傷に強い化粧板「ステンド#400MB」だ。建物の引き渡し前に、職人の腰に掛けた工具や金属家具による擦り傷を取るためのクリーニングが大変だとの声を受け開発した。ガラス質の塗装保護で仕上げを施し、作業後の余分な手間を省力化できる。
 「いま、求められているのは人手不足を補うための建材」と工藤部長は指摘する。「もちろん、公共施設や工場、倉庫の内壁、通路、クリーンルーム用にも需要があると考えている」
 さらに高硬度の塗膜を持った「ステンドHard8」も同時に発売した。
 鉛筆硬度8H相当の化粧板で、従来のハードコート品の2倍以上の性能があり、交通施設などでも採用が期待できる。「化粧板プロジェクト」は来年に向けて新たな製品を準備中。「施工員の高齢化、省人化など、さまざまな課題があり、現場のヒアリングを重ねながら第3弾の企画を練っている」(工藤部長)という。

建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら