【太平洋セメント】灰をお宝に! 都市ごみ焼却灰から貴金属回収の実証実験開始 | 建設通信新聞Digital

4月27日 土曜日

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【太平洋セメント】灰をお宝に! 都市ごみ焼却灰から貴金属回収の実証実験開始

 太平洋セメントは、エンビプロ・ホールディングス、リバーホールディングスと共同で、1時間に6tの処理能力を持つ都市ごみ焼却灰からの貴金属回収実証試験設備を同社大船渡工場内(岩手県大船渡市)に設置し、実証試験を開始した。これまで未回収となっていた都市ごみ焼却灰に含まれる貴金属資源を再資源化ルートにのせることで、循環型社会の実現、持続可能社会の形成に貢献する。
 日本は世界有数の資源大国とされるものの、これは潜在的な蓄積量の側面からの評価であり現時点では十分な回収がされているとは言えない。特に都市ごみ焼却灰はその多くが埋立処分されており、近年では貴金属が含まれていることも判明している。

設置した実証試験設備

 試験では、太平洋セメントが焼却灰の調達、貴金属回収作業、回収残さのセメント再資源化を行い、エンビプロ・ホールディングスとリバーホールディングスが貴金属回収技術のノウハウ提供や回収貴金属の販売を行う。さらに、貴金属回収・販売の事業化や他事業所への展開なども検討していく。

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