【太平洋セメント・大成建設】3Dプリンタ用材料を共同開発 さまざまな環境温度で造形可能に | 建設通信新聞Digital

5月5日 日曜日

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【太平洋セメント・大成建設】3Dプリンタ用材料を共同開発 さまざまな環境温度で造形可能に

 太平洋セメントは、建設用材料に求められる性能を満足しながら、さまざまな環境温度で複雑な形状の構造部材を安定的かつ短時間に3Dプリンティングできる新しいセメント系プレミックス材料を開発した。大成建設との共同開発となる。
 同社は、ME(材料押出し)方式のプリンティングに必要な性能をコントロールする無機系材料技術のノウハウを活用することで、国内初の3Dプリンタ用セメント系プレミックス材料「デジミックス」を開発・普及してきた。新たに速硬成分および添加剤などの最適化を図ることで、さまざまな環境温度で安定的に造形できる技術を確立した。
 新開発した材料は「デジミックス」の発展形という位置付けになる。大成建設が持つ建設用3Dプリンタ「T-3DP」に用いることで、建設用に設計された部材を外気温度に影響されることなく、短時間で高精度に自動製作することができる。
 開発材料は、ことし7月に広島市で開催される日本コンクリート工学会の第42回「コンクリート工学年次大会」で詳しく報告される予定になっている。

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