【セメント袋中間層にバイオマスフィルム】太平洋セメント | 建設通信新聞Digital

5月9日 木曜日

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【セメント袋中間層にバイオマスフィルム】太平洋セメント

 太平洋セメントは、セメント袋の中間層に、これまで使用していた化石資源由来のプラスチックフィルムに代えて「業界初」(同社)のバイオマスプラスチックフィルムを導入した。セメント袋はセメント品質維持のため、多重構造となっており、紙と紙の間の中間層にはプラスチックフィルムが使用されている。一部地域から段階的に導入を始め、早期に従来品からの置換完了を目指す。



 2050年カーボンニュートラルに向けた施策の1つとしてセメント袋の中間層に着目し、バイオマスプラスチックを利用する研究開発を進めてきた。バイオマスプラスチックを使ったセメント袋は、現状のセメント袋の中間層と比較して充填性、強度、防湿性などが変わらないことを確認した。これにより、主要材料の紙を含めて95%以上が植物由来のカーボンニュートラルの素材で構成される。バイオマス素材の認証マークを取得し、サプライチェーンの低炭素化の実現を目指す。



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