富士フイルムは、橋梁やトンネルなどのひび割れ点検業務を効率化する画像診断サービス「ひびみっけ」の機能を拡張する。従来のひび割れに加え、「業界初」(同社)となる「剥離・鉄筋露出」「漏水・遊離石灰」を自動で検出できる機能を搭載して、22日から提供を始めた。
今回の機能拡張では、剥離や剥離後に露出する鉄筋、ひびわれから発生する漏水、遊離石灰、錆汁を自動で検出できるようになる。各損傷の面積を自動で計算できるため、点検現場で損傷を確認、記録してから報告書を作成までにかかる時間を短縮できる。
月々の利用量に応じた従量課金制のクラウドサービスで、画像をサーバーに上げるためのソフトウェアは無料でダウンロードでき、初期投資はかからない。
従来版のひびみっけは2018年4月に提供を始めた。19年7月には新技術情報提供システム(NETIS)に登録され、20年6月には国土交通省作成の「点検支援技術 性能カタログ(案)」に掲載されている。