長谷工コーポレーションは奈良県明日香村に対し、3000万円を寄付した。地方創生応援税制（企業版ふるさと納税）制度に基づくもので、寄付金は農業振興や遺跡の保護復元などにあてられる。16日に感謝状贈呈式が同村中央公民館で開かれ、森川裕一村長から村塚章介長谷工コーポレーション副社長に感謝状が贈られた。

　冒頭のあいさつで村塚副社長は「グループが管理するマンションの方々に明日香村の紹介と農産物の販売を4カ月続けてきた。今後は農園の貸し出しも進めたい。関係者の協力のおかげで協定も少しずつ形になってきたので今後も協力をお願いする」、森川村長は「地方再生として魅力強化プロジェクトを始めたばかりのタイミングでの支援は心強い。来訪者や住民が誇りに思えるような地域を一緒につくり上げたい」と述べた。
　長谷工が寄付したのは、農園整備や農機具の設置を目的とした「農業振興施設内機器整備等事業」と、古墳の保護復元などを目指す「牽牛子塚（けんごしづか）古墳等整備事業」の2事業。来年度以降も継続していく考え。
　長谷工、明日香村、明日香村地域振興公社の3者は17年9月、村の魅力発信を目的とした「明日香村を堪能する」「経験する」「居住する」3プロジェクトで官民連携包括協定を締結していた。

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