【スマートフィット for work】IoTで現場環境を管理できるシャツ登場! 熱中症や転落のリスク予報に | 建設通信新聞Digital

4月20日 土曜日

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【スマートフィット for work】IoTで現場環境を管理できるシャツ登場! 熱中症や転落のリスク予報に

 クラボウは、現場作業リスク管理をIoT(モノのインターネット)で支援する「スマートフィット for work」サービスを開始する。建設業を始め運輸業、製造業に向けた事業で、熱中症など暑熱環境での作業リスク低減を実現する。
 スマートフィットは導電性繊維と生体センサーを用い、着用者の生体情報を取得・送信できるコンプレッションインナータイプのシャツ型スマート衣料。センサーから得られる心拍数などの生体情報と、気温や湿度といった外部環境情報をもとに熱中症リスクを予測。スマートフォンやパソコンで熱中症のリスク予報が作業員や現場に提供される。熱中症だけでなく、体調変化や転倒転落のリスク情報も通知する。同社と阪大、信州大、日本気象協会、KDDI、セック、ユニオンツールが共同で開発した。

スマートフォンやパソコンで熱中症のリスク予報が作業員や現場に提供される

 クラボウはスマート衣料の活用によりヒト・モノ・データを統合した「サイバーフィジカルシステム」の構築を目指し、2017年3月から産学連携のプロジェクトを開始。同年夏には戸田建設、大本組、鹿島、竹中工務店、大和ハウス工業、長谷工コーポレーション、藤木工務店などの現場でモニタリングを実施した。調査結果をもとに暑熱作業リスクをリアルタイムに推定できる独自のアルゴリズムを大学らと共同開発し、実用化した。
 クラボウ技術部の藤尾宜範副部長は他社製品と比較し、「アルゴリズムを使った解析により熱中症予防だけでなく、体調管理の機能も加えた。インターフェースも使いやすさを追求した」と説明する。
 シャツは1枚4000円(税別)で販売。サービス料金は1ユーザー当たり月額6000円(同)で、初期設定費として別途3万円(同)が必要。28日から受注を開始する。

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