【生体情報を作業管理に】長谷工が倉敷紡績の「スマートフィット」使いシステム開発 | 建設通信新聞Digital

4月20日 土曜日

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【生体情報を作業管理に】長谷工が倉敷紡績の「スマートフィット」使いシステム開発

 長谷工コーポレーションは、繊維メーカーの倉敷紡績が開発し、シャツ型スマート衣料「スマートフィット」を使用して暑熱環境下における作業リスクの管理をIoT(モノのインターネット)技術で支援するシステム「スマートフィット for work」を7月から東京地区4作業所、関西地区2作業所、東海地区1作業所の合計7作業所に試験導入した。夏場の作業リスクを予防する新たな手段を活用し、新築マンションの建設作業所で働く作業員の体調を管理する。11月までの5カ月間にわたり検証し、次年度以降の本格導入を検討する。
 同社は、熱中症などの暑熱環境下における作業リスクを低減するため、電動ファン内蔵上着や大型噴霧器などの導入、作業員にこまめな水分補給を促すなどのさまざまな対策を実施している。加えて、「スマートフィット for work」を、特に炎天下で躯体工事作業に従事する鉄筋工と型枠工を中心とした約100人に導入し、建設作業所における活用について検証する。試験期間中に得た各種データは倉敷紡績と共有し、システムのさらなる精度向上にも協力する。
 「スマートフィット for work」は、快適なストレッチウェアで着心地もよく、高精度な生体情報を取得できるスマート衣料を使用。作業現場における客観的で高精度なリスク評価を遠隔からリアルタイムで把握するほか、AI(人工知能)機能により過去のデータを踏まえた体調の変化を把握。作業員それぞれに適した暑熱作業リスクと体調を管理する。

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