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【技術裏表】バイタル情報サービスを統合管理システムに採用 鹿島、ユビテック

最終更新 | 2021/12/26 18:00

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 センサーなどで人やモノのデータをリアルタイムで活用するIoT(モノのインターネット)を建設現場に生かす取り組みが、単なる“見える化”から次のステップへと移行し始めている。鹿島は、人、モノ、建機、気象、交通情報などを一元管理できる統合管理システム「Field Browser」(フィールドブラウザ)の中で、作業員のバイタル管理としてオリックスグループのユビテック(東京都港区、大内雅雄社長)の安全衛生支援サービス「Work Mate」を採用。大内社長が「データの有効な生かし方まで製品に組み込んで提供する」とする同サービスを鹿島の横尾敦土木管理本部生産性推進部長は「バイタル・アズ・ア・サービス(VaaS)」と表現する。

鹿島の横尾部長(左)とユビテックの大内社長


 鹿島のフィールドブラウザは、人の位置やバイタル情報、建機の位置と稼働情報、車両の位置や安全・運航管理、環境(気象、騒音、振動など)、資材の位置、カメラ映像をすべて地図とリンクした形で表示し、現場管理者が必要な時に必要な情報を見ることができる。横尾部長は「現場で何が起きているのかすぐに分からないのが建設業の最大の弱点。現場からの報告を受けて初めて物事が始まる。この現場状況を見える化し、稼働率が低い建機を返却するなど、報告を受ける前に能動的に動けるようにしたい」と開発意図を説明する。システムは、建築分野のリアルタイム現場管理システム「3D K-Field」と同じベースを採用しており、土木と建築の連携も可能だ。現場周辺の渋滞状況や気象予測まで表示できるのが特長で、大阪府枚方市の「新名神高速道路枚方工事」を始め、20現場に導入しており、今後「大規模工事を中心に全国に普及したい」と語る。

◆心拍数表示だけでなく、蓄積データから独自アルゴリズムを開発
 このシステムの中で、人のバイタル情報として採用したのが、ユビテックのWork Mateだ。IoT化が各産業で広がり、バイタルセンサーが市場に氾濫する中で、「センサーの不具合や使い方といった導入・運用支援などのユーザーサポートが充実している。特定の管理画面の使用を求められることもなく、ユーザーのシステム画面に表示可能で、しきい値なども現場に応じて設定できる」というのも採用理由だが、最も惹かれたのは「ユビテックが自らデータを蓄積して分析し、多様な独自のしきい値をつくり、データに本気で向き合っている」という点だ。

Field Browserを使用する枚方市の現場


 ユビテックの大内社長も、「見える化にとどまらず、何を見せるか、データを見た人にどんな気付きを与えられるかを最も重視している」と強調する。Work Mateでも、単なる心拍数の表示だけでなく、蓄積データから独自アルゴリズムを開発し「熱中症予兆」「体調レベル」「疲労レベル」を把握して、不良状態になる前にアラートを発信する機能を設けた。

Work Mateの利用状況

◆大学病院から学術的指導を受け、機能の有効性を確認
 病気を予兆するためには、アラートの信ぴょう性が重要になる。このため「大学病院の学術的指導を受けながら、データと現象を付き合わせ、機能の有効性を確認している」(大内社長)と、データの研究には余念がない。熱中症のアラート機能では、「普段の脈拍の低い人や高い人など個人ごとの脈拍を学習し、その人に合った値でアラートを出す」という。鹿島の現場での試行では「休憩時間の長さで疲労の蓄積度合いが異なることも把握している」とし、疲労が過度に蓄積されている作業員には朝礼での声掛けなどの予防策を取ることができる。

 中でも熱中症は、関係する要素が複雑に絡んでおり医学的にも発展途上な分野だが、「個人の心拍数や脈拍の特徴を覚え、発汗量と心拍の状況から、危険な状態が一定時間維持されるとアラートを発信する」と、既に独自の熱中症予兆アルゴリズムを確立している。

 単に取得データを見せるだけでなく、ユーザーが真に活用できるデータに昇華させて提供する。この考え方は、「MaaS」(モビリティー・アズ・ア・サービス)などに通じるモノのサービス化そのものであり、横尾部長はユビテックのサービスを「バイタル・アズ・ア・サービスではないか」と表現する。「いま最も避けたいのは、(アラート発信のしきい値が低く)頻繁にアラートが発信されるような事態で、使い続ける中で警告と気付きのバランス点を見つけていきたい」と、今後もユビテックとの二人三脚を続ける考えだ。


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