東京都豊島区は、池袋駅の東西を結ぶ地下道「WEロード(ウイロード)」を改修する。平日は3万人、休日は4万人以上が通過するが、うち女性の歩行者は3割程度で、老朽化や漏水、照明が暗いことが課題だ。改修に当たって、内装デザインは美術作家の植田志保氏が担当し、天井や壁面に公開制作で描画する。
ウイロードは、池袋駅の北側(南池袋1丁目)に位置し、駅で唯一の東西を結ぶ地下道。1925年に建設されたとされる。歩行者、自転車などの歩行通路で、長さは77m、幅員は3.6m、高さは2.1m。
改修では全長77mを5分割し、豊島区の歴史や文化をモチーフにした5種類の装飾を施す。LED照明の照度も変化させる計画だ。監視カメラを増設するほか、滑りにくい底面材の採用、自転車の後車を促す車止めやサイン設置も検討する。
工事は9月以降順次開始し、植田氏の公開制作は2019年3月から7カ月程度を予定している。全体完成は19年10月を目指す。
改修設計は東日本総合計画が担当している。区は7月に底面部、アプローチ壁部などの土木工事、9月に天井パネル、雨樋、照明などの建築工事を発注する計画だ。