【池袋駅WEロード改修】描くプロセス見て! 植田志保氏が天井や壁面の内装を公開で制作 | 建設通信新聞Digital

5月6日 月曜日

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【池袋駅WEロード改修】描くプロセス見て! 植田志保氏が天井や壁面の内装を公開で制作

 東京都豊島区は、池袋駅の東西を結ぶ地下道「WEロード(ウイロード)」を改修する。平日は3万人、休日は4万人以上が通過するが、うち女性の歩行者は3割程度で、老朽化や漏水、照明が暗いことが課題だ。改修に当たって、内装デザインは美術作家の植田志保氏が担当し、天井や壁面に公開制作で描画する。

高野区長(右)と植田氏

 8日の会見で高野之夫区長区長は「通行人に見ていただきながら制作を進める方法は、国際文化都市・アートのまちづくりを進める池袋駅エリアでも重要な取り組みとなるだろう」と期待を込めた。
 ウイロードは、池袋駅の北側(南池袋1丁目)に位置し、駅で唯一の東西を結ぶ地下道。1925年に建設されたとされる。歩行者、自転車などの歩行通路で、長さは77m、幅員は3.6m、高さは2.1m。
 改修では全長77mを5分割し、豊島区の歴史や文化をモチーフにした5種類の装飾を施す。LED照明の照度も変化させる計画だ。監視カメラを増設するほか、滑りにくい底面材の採用、自転車の後車を促す車止めやサイン設置も検討する。
 工事は9月以降順次開始し、植田氏の公開制作は2019年3月から7カ月程度を予定している。全体完成は19年10月を目指す。
 改修設計は東日本総合計画が担当している。区は7月に底面部、アプローチ壁部などの土木工事、9月に天井パネル、雨樋、照明などの建築工事を発注する計画だ。

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