【安全パトロール】日替わり「安全大将」など長谷工の共住現場で取り組み視察 千葉労働局ら | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【安全パトロール】日替わり「安全大将」など長谷工の共住現場で取り組み視察 千葉労働局ら

 千葉労働局と柏労働基準監督署は13日、長谷工コーポレーションが施工する「(仮称)流山おおたかの森A78街区共同住宅新築工事」の建設現場で合同パトロールを実施した。同局の中山克美労働基準部長、市倉健人柏労働基準監督署長ら6人が出席し、安全衛生活動を視察した。
 中山部長は、2018年度からスタートした第13次労働災害防止計画を達成するため、さらなる労働災害防止活動の活性化を要請、「人手不足から産業間の労働力の移動が進んでおり、未経験者の参入による危険性が高まっている。現場の安全確保に最優先で取り組んでもらいたい」と要請した。
 日野智樹上席所長らが工事の概要や労働災害防止活動について説明。ヒューマンエラー防止対策では、日替わりで職長以外の1人を「安全大将」に任命し、本人の安全意識だけでなく全員の安全意識の向上を図っていることや安全・品質カレンダーを配布し、慣れた作業における危険性を把握し、事故防止を図っている。また、働き方改革では、4週6休を推進し、第2土曜日は全休、週1日はノー残業Dayとし、撫子(なでしこ)ルームも設けている。

女性内装工と意見交換

 この後、2班に分かれて現場を視察した。女性の内装工から話しを聞いたり、空調服を着用して、その有効性についても体感した。
 総括で「現場は毎日動いているがゆえに新しいリスクが発生してくる。現場が変わっている意識を持って対応してほしい」と要請した。

空調服を体感

 一方で、「移動式クレーンの挟まれ防止対策は、声で知らせたり、オペレーターに直接伝えるなどの死角排除措置が非常に良い」「立ち馬の長辺にモールを取り付けていたのは、まさに現場の知恵だ。知恵を出し合い、いろいろな取り組みをしていることを感じた」と評価した。
 三森国吉建設部門執行役員は「パトロールの趣旨、指摘内容を水平展開し、労働災害防止に努めていきたい」と述べた。また、日野上席所長も「躯体から足場への渡りのステップの材料について変更を検討するなど、指摘された点については迅速に対応していく」とした。

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