【けんせつ小町甲斐】専門工事業者、発注者、設計者も! 参加枠を拡大し働く女性の交流・共有・成長へ | 建設通信新聞Digital

4月17日 水曜日

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【けんせつ小町甲斐】専門工事業者、発注者、設計者も! 参加枠を拡大し働く女性の交流・共有・成長へ

 山梨県建設業協会青年部会(部会長・大村基一大新工業社長)は、昨年3月に発足させた建設業に従事する女性による組織「けんせつ小町甲斐」の枠組みを拡大する。元請けの建設業者に限らず、専門工事業者、発注者、設計者などの女性職員に参画を募り、さまざまな立場から議論を交わすことで、女性の働きやすい職場環境の実現を目指す。
 大村部会長は、18日に開かれた山梨県建設産業団体連合会(浅野正一会長)の通常総会で、「近い将来見込まれている技術者、技能者を含めた就労者の高齢化と大量離職、少子化による入職者の減少に対応するため、女性職員が活躍できる環境を整え、入職の一助とすることで、建設産業を活性化させることが必要と考えて、昨年3月にけんせつ小町甲斐を発足させた」と説明した。その上で、「建設産業を活性化させ、次世代につづく産業にするため、建産連の力を借りたい」と加盟各団体に参画を要請した。
 けんせつ小町甲斐のリーダーを務めている前嶋世津子昭和建設工事部課長補佐(1級土木施工管理技士)も「技術者や技能者、設計者として活躍している女性は、誰よりも仕事に愛情と誇りを持ち、時には歯を食いしばりながら強い思いを抱いて輝いている 」と強調した。続けて「小町甲斐のメンバーはさまざまで、わたしたち建設業者や専門工事業者、国や県など女性職員の枠組みで募集しており、現在は建設業者と、もう間もなく国の技術者メンバーが入会する予定となっている 」と明かした。

前嶋リーダー(左)と大村部会長

 さらに「この活動を通して、いろんな立場の方とコミュニケーションや見たことのない他の現場の様子、県外の女性団体との交流、同じ建設産業だけど未知の分野に触れることで、横のつながりもでき、経験が個人個人を成長させる。そして、仕事、子育て、介護の両立など、さまざまな悩みを共有するだけで、1人ではなく、みんなこの業界で頑張っているというポジティブな方向にエネルギーが働き、それが所属する企業の活力につながり、入会が企業のメリットにもなる」と訴えた。
 山梨建協青年部会は、2016年度に女性が活躍できる建設業を目指し、国土交通省と「これからの建設業についての合同勉強会」を重ねてきた。その活動の一環として、県内建設業界で働いている女性職員を中心に「建設業に従事する女性の活力向上について語る会」を実施し、けんせつ小町甲斐の発足に至った。
 浅野会長は「できるだけ多くの人たちがけんせつ小町甲斐に入会してほしい」と出席者に呼び掛けた。

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