関東地方整備局と山梨県建設業協会(浅野正一会長)は4日、山梨県身延町の中部横断自動車道現場で、「TEC-FORCE災害対応合同訓練」を実施した。国土交通省のTEC-FORCE(緊急災害対策派遣隊)と建設業協会の主催による災害対応合同訓練は全国初となる。今後は巡回訓練として他都県での実施も検討する。
訓練は、集中豪雨による大規模土砂崩壊を想定して行われた。
TEC-FORCE隊がドローンやレーザー測量機器で被災状況を調査し、山梨建協に災害応急対策を要請。山梨建協は災害対策本部を設置し、青年部会による「タケダフォース部隊」を発足し、有人施工に加え、危険区域はICTなどの技術を活用した無人化施工で通行確保などの復旧作業を行った。
整備局の両事務所からは災害現場の経験が少ない若手・女性職員も多く参加した。整備局災害対策マネジメント室の田中満室長は「協会との連携、若手育成、ICT防災が、1つの現場でできたことは有意義だった」と話している。
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