【全国卒業設計コンクール】金賞は西田匠さん(高知工科大)の「建造物による風景の時空間化」  | 建設通信新聞Digital

4月26日 金曜日

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【全国卒業設計コンクール】金賞は西田匠さん(高知工科大)の「建造物による風景の時空間化」 

 日本建築家協会のJIA全国卒業設計コンクール2018の公開審査が23日、東京都新宿区の新宿アイランドで開かれた。全国から選抜された53作品の中から、金賞に西田匠さん(高知工科大)の「建造物による風景の時空間化 ダム建設により変化する風景を体感できる空間の創出」、銀賞に高橋万里江さん(東京都市大)の「建物語」、銅賞には大島世礼菜さん(長岡造形大)の「凍み渡り-現象学に基づく、越後妻有の雪象。雪国と子どもとあそび空間の在り方」がそれぞれ輝いた。

金賞「建造物による風景の時空間化 ダム建設により変化する風景を体感できる空間の創出」の模型

 審査は、竹山聖氏(審査委員長)と彦根アンドレア氏、平賀達也氏、中山英之氏、大野博史氏が担当。1次審査で選定した30作品を2次審査で13作品に絞り込み、プレゼンテーションとヒアリングを踏まえて、投票で入賞作品を決めた。

賞状を受け取る西田さん(左)

 金賞の「建造物による風景の時空間化」は、群馬県長野原町に建設中の八ッ場ダムの水没予定地に、シェルター状の建造物を構築。地面や川の流れを取り込み、物理的にかつての風景を体感できる時間を残すことを試みている。

 審査員特別賞の受賞者は次のとおり(敬称略)。
 〈竹山賞〉竹安沙希(広島工大)=大地との対話~屋島自然公園計画。
 〈彦根賞〉稲田浩也(京大)=ほんやら洞-積雪による形態変化。
 〈平賀賞〉矢加部翔太(熊本大)=129ページの空間。
 〈中山賞〉具志堅美菜子(神戸大)=つなぐ境界-米軍居住区と沖縄市街地を編む。
 〈大野賞〉西本光=治具の家(金沢工大)。

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