【本】企業も生き残りをかけて学ぶべし? 応用地質執行役員九州支社長・陣内龍太郎氏の一冊『オスとメスはどちらが得か?』 | 建設通信新聞Digital

4月25日 木曜日

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【本】企業も生き残りをかけて学ぶべし? 応用地質執行役員九州支社長・陣内龍太郎氏の一冊『オスとメスはどちらが得か?』

稲垣 栄洋著『オスとメスはどちらが得か?』(祥伝社新書、842円)
 1985年に男女雇用機会均等法が制定され、ことしで33年が経過しました。最近では女性活躍推進企業を示す「えるぼし」の取得にさまざまな業界が取り組んでいます。
 そもそも、どうして男女という性があるのでしょうか。人間は男女に苦労していますが、他の生物はどうなのでしょう。そんな疑問に答えてくれるのがこの本です。そこには驚きの実態が述べられています。
 生物の世界ではオスを必要とせず、メスだけで子孫を残す生き物は少なくありません。ある意味女性優位な世界です。
 最近、男性の育児休暇が認められてきていますが、タツノオトシゴはオスの腹部に育児嚢を持っており、オスが妊娠します。育児休暇なんて当たり前の世界です。時と場合によって役割を変える生物として、「ファインディング・ニモ」で有名なクマノミは生まれたときはすべてオスで、オスが子育てをします。では、母親はというと、大きなオスがメスに性転換します。極端な例では、イネミズゾウムシやアブラムシの幼虫はすべてメスで、メスだけで子孫を残すことができます。
 生物の世界は、生き残るための効率を最大限高めています。企業も生き残りをかけて、小さな生物から学ぶものがあるかもしれません。

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