【けんせつ小町】現場監督数が倍増/専用トイレ設置も進む 推進委が調査 | 建設通信新聞Digital

5月7日 火曜日

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【けんせつ小町】現場監督数が倍増/専用トイレ設置も進む 推進委が調査

 日本建設業連合会(山内隆司会長)のけんせつ小町委員会は、会員企業を対象に実施した2017年度の女性活躍推進に関するアンケート結果をまとめた。女性の現場監督数については、1社当たりの平均人数が調査を初めて実施した15年度の6.4人から12.0人にほぼ倍増したほか、「ゼロ」との回答割合が44%から22%に半減するなど着実な前進を見せている。また、現場内の仮設トイレについて女性専用の設置をルール化(一部含む)している割合も22%から46%に上昇し、現場での環境整備も進んでいる。
 日建連は、会員企業の女性活躍の取り組み状況を把握するため、15年度から「建設業における女性の活躍推進に関するフォローアップアンケート」を実施。3回目となる今回は、会員140社を対象に3-4月に調査を実施し、回収率は67.1%だった。
 女性の現場監督数への回答割合は、「1-5人以下」が43%と最も多く、以下「ゼロ」の22%、「6-10人以下」の12%、「11-20人以下」の10%と続く。「51人以上」との回答も5%あった。女性の技術系従業員数は、「ゼロ」との回答が15年度の18%から10%に減少している。
 現場内の仮設トイレについては、「ルール化している」が10%、「現場によってはルール化している」が36%で、「特にルール化していないが、設置している現場は多数ある」が27%だった。「特にルール化しておらず、設置している現場もほとんどない」との回答も26%あった。
 現場での女性活躍や環境整備が進捗する一方で、女性管理職の人数は、「ゼロ」が38%、「1-5人以下」が36%で、5人以下が7割超を占める。全管理職に対する女性管理職の割合についても「1%未満」が54%、「1-5%未満」が40%となり、回答割合はともに15年度調査を上回っている。女性役員は19%が「いる」と回答し、「いない」が80%を占めている。