【凸版印刷】コンクリ型枠に敷くだけでデザイン表現! 加飾工程紙「ベトンフィット」開発 | 建設通信新聞Digital

5月7日 火曜日

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【凸版印刷】コンクリ型枠に敷くだけでデザイン表現! 加飾工程紙「ベトンフィット」開発

 凸版印刷は、コンクリートの硬化を遅らせる特殊インキを印刷し、プレキャストコンクリート製品の製造時に型枠に敷くだけで意匠性の高い多様なデザインを施す加飾工程紙「ベトンフィット」を開発=写真。機能性や作業性はそのままに、多様なデザイン表現に幅広く対応する。コンクリート製品の製造工場やゼネコン、ディベロッパー向けに販売を開始した。外壁加飾市場だけでなく公園、橋、歩道など景観市場に対しても拡販し、2020年に関連受注を含めて約20億円の売り上げを目指す。
 ホテルやリゾート施設、大型店舗などの新築・改修需要が増える中、外壁については強度や耐久性などの機能性や作業性に優れるだけでなく、意匠性へのニーズも高まっている。従来のコンクリートへの加飾方法として型押しや彫刻、タイル張りなどがあるものの、精巧で多様なデザインを表現することは難しく新たな手法が求められていた。
 「ベトンフィット」は、コンクリート型枠の底に工程紙を敷き、生コンクリートを流し込んで固め、表面を水洗いすることで、特殊インキを使用したデザイン部分にはコンクリートの内面が露出し、絵柄が発現する。従来の加飾とは違い、印刷方式のため豊かなデザイン表現ができるほか、仕上がりをイメージしやすい。表面を削る形でデザインを表現するため、プレキャストコンクリート製品でありながら彫刻方式でしか実現できなかったコンクリートの表面色と内部色の2色でデザイン表現が可能。
 また、従来の型押し手法と違い金型が不要で、工期短縮にも一役買う。工程紙は印刷方式のためロール形状で供給でき、生産性も向上する。
 設計価格(工程紙のみ)は1㎡当たり2万円。

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