東京・四谷の土木学会本部を土木技術者のみならず一般に開放し、「土木」の面白さに触れ、理解を深めてもらう場を提供しようという「オープンキャンパス土木学会2018」が7日開かれ、家族連れなど多くの市民で終日にぎわった。
どぼくシアターでは、日本初の地下鉄建設工事や勝鬨橋の跳開を記録した貴重な映像のほか、戦国武将が取り組んだ治水事業や立山砂防、東日本大震災での「釜石の出来事」など土木技術や防災の重要性を分かりやすく伝えるアニメーションなど多彩な作品を上映し、大人から子どもまで幅広い世代の関心を集めた。
明治期の日本の近代化に貢献した外国人技術者6人を含む総勢24人を中心に、土木偉人の功績を振り返る明治150年特別企画展と、土木偉人48人を題材とした「土木偉人かるた」の展示もあり、手書きの精緻な設計図面に思わず感嘆の声を上げて見入る姿も見られた。