【楽しく学ぶ】空海も家康も田中豊も! 総勢48人の土木偉人と功績をかるたで 6月末まで期間限定価格アリ | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【楽しく学ぶ】空海も家康も田中豊も! 総勢48人の土木偉人と功績をかるたで 6月末まで期間限定価格アリ

 言葉では伝わりにくい「土木」をより身近な存在にしてくれるカードゲームに注目が集まっている。土木学会(大石久和会長)は、日本の国づくりを担った“土木偉人”の功績を題材にした日本初の『土木偉人かるた』を作成。楽しく遊びながら、学ぶことができる「土木史」の入門資料として、その功績や土木に対する熱い思いを現代に伝えている。 土木偉人かるたは、総勢48人の土木偉人と、その代表的な功績を絵札にしたカードゲーム。土木系学科を専攻する学生や土木に関心を持つ人だけでなく、子どもたちも楽しく土木に触れ合うことができる教育ツールだ。
 絵札になっている48人は、満濃池改修を手掛けた空海や、神田上水の整備や埋立地の造成などによって、湿地帯だった江戸を世界的な水辺都市に変えた徳川家康、山梨県甲斐市に現存する「信玄堤」を構築した武田信玄など、奈良時代の僧侶から戦国時代の武将に至るまで、まさに多彩な顔ぶれ。
 明治期に日本の近代化を支えたヨハネス・デ・レーケやコルネリス・ヨハネス・ファン・ドールン、ジョージ・アーノルド・エッセルといった外国人技術者もラインアップされている。

 安政南海地震の津波から村人を救った物語『稲むらの火』のモデルとしても知られる濱口梧陵や、帝都復興院の総裁として関東大震災からの復興を指揮した後藤新平、その帝都復興院の初代・橋梁課長として、隅田川に架かる永代橋や清洲橋といった東京の象徴とも言える著名橋を手掛けた田中豊も絵札となって登場。
 私財を投げ打って津波から村人の命を救った濱口梧陵は、国連総会による「世界津波の日(11月5日)」の制定を記念して創設した津波防災に関する表彰『濱口梧陵国際賞(国土交通大臣賞)』に、その名称を刻む。
 一方、日本の橋梁界・鋼構造界の育ての親とも呼ばれる田中豊は、橋梁・鋼構造工学に関する優秀な業績に対して授与される『土木学会・田中賞』として、現代にその名を残す“土木偉人”だ。

橋梁界・鋼構造界の育ての親とも呼ばれる田中豊が手掛けた永代橋


 制作の中心を担った土木広報センター・土木リテラシー促進グループの緒方英樹氏(全国建設研修センター特任専門役・広報)は、「土木の役割や価値を言葉で伝えることはなかなか難しい。土木に親しむための“入り口”として、このかるたが土木に入っていくためのきっかけになれば」と話す。
 「土木に関する絵本の制作も手掛けてきたが、1人で漫画を読むのとは違って(絵本やかるたは)親と子、友だち同士など複数の人で共有することができる。楽しみながら、土木を知る、あるいは学ぶためのツールになる」とも。
 ことしは明治150年になる。総勢48人の“土木偉人”のうち、ちょうど半数となる24人が日本の近代化を支えた「明治期」に活躍した技術者であることも決して偶然ではあるまい。

6月末まで期間限定サービス販売 ウェブサイト注文書ダウンロードで1400円

 価格は1700円(税別)。6月末までの期間限定サービスとして、会員・非会員を問わず、ウェブサイトからダウンロードする「図書購入注文書」で注文した場合に限り、期間限定価格の1400円(税込み)・送料無料で購入することができる。
 購入に関する問い合わせは、土木学会出版事業課・電話03-3355-3445。

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