【豪州建築と環境】六本木ヒルズで在日豪大使館が建築展 日豪3大学が模型など制作 8/26まで | 建設通信新聞Digital

4月26日 金曜日

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【豪州建築と環境】六本木ヒルズで在日豪大使館が建築展 日豪3大学が模型など制作 8/26まで

 在日オーストラリア大使館による同国の建築展「ユニヴァーサル・プリンシプルズ:環境的課題をリセットするオーストラリア建築の試み」が、東京都港区の六本木ヒルズ展望台東京シティビューで開催されている=写真。気候や地質学的な観点から両極端の要素が混在する広大な大陸で、さまざまな様式の建築が進化を遂げる中、“環境”に焦点を当てて古の知恵と現代の先端技術を組み合わせた12のプロジェクトをドローイング、模型、映像で紹介している。
 同国を代表する建築家ウェンディ・ルーウィン氏が監修している建築展は、現代オーストラリアの姿を広く伝えるため、豪州政府が主催している集中プロモーション・プログラム「オーストラリアnow」の一環として開催している。
 環境課題に対するさまざまな試みを体現する多くの建築がある中、場所やプログラム、規模が異なるプロジェクトでそれぞれの建築家が追求しているユニークなアイデアなどを取り上げている。
 展示作品には、砂漠の中で発電や水のリサイクル、排水処理など施設内で完結するデザインを持つ『オーストラリアン・オパール・センター』(2020年完成予定、ウェンディ・ルーウィン+グレン・マーカット)や、固定式と可動式の鏡面パネルで太陽光を追尾するヘリオスタット・システムを備える『ワンセントラルパーク』(アトリエ・ジャン・ヌーヴェル+PTWアーキテクツ)などのドローイングや映像、模型などがある。ルーウィン氏とマリアム・グシェ氏、ウィリアム・メイナード氏が指導した日豪3大学(ニューサウスウェールズ州立大学、千葉工業大今村創平研究室、東京芸術大トム・ヘネガン研究室)の学生たちが模型などを制作した。
 ルーウィン氏は「自然とコンテクスト、限りある資源に対応し、責任を持った形で人間の活動と開発に、いかに建築が対応していくべきなのかという差し迫った課題への答えを探る旅だ」とコメントしている。
 会期は8月26日まで。午前10時から午後10時まで。東京シティビュー入館券(一般1800円、森美術館も入館可)が必要となる。問い合わせは、ハローダイヤル03-5777-8600。

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