【歴史文化を世界へ】奈良県天理市の「国際芸術村」が起工 世界のクリエイティブ融合の場に | 建設通信新聞Digital

4月27日 土曜日

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【歴史文化を世界へ】奈良県天理市の「国際芸術村」が起工 世界のクリエイティブ融合の場に

 奈良県は11日、天理市内で(仮称)奈良県国際芸術家村建設工事の起工式を開いた。関係者ら約70人が参加、工事の無事を祈念した。設計は大建設計、施工は大日本土木・森下組・八房建設JVなどが担当する。
 主催者あいさつに立った奈良県の荒井正吾知事は「いくたびもの困難を乗り越えてようやく着工にこぎ着けた。歴史文化の集積を元手に新しい芸術文化を展開し、やがて世界へと羽ばたくことを夢見ている」とあいさつ。また来賓のうち地元天理市の並河健市長も、「世界のクリエーティブが融合する場として地元も期待している」と述べた。事業概要説明の後、荒井知事や並河市長らの手で鍬(くわ)入れ式が行われた=写真。
 最後に施工者を代表し大日本土木の馬場義雄社長が、「プロジェクトに参画できたことを光栄に思う。JVが力合わせ、一丸となり無事故・無災害で完成させる」と安全宣言した。
 国際芸術家村は、奈良県の特色である歴史文化資源を活用した先駆的な地域活性化拠点を目指し整備する。

全体イメージ

 規模は文化財修復・展示施設棟がSRC造地下1階地上2階建て延べ4996㎡、複合棟SRC造地下1階地上3階建て延べ3476㎡、農村交流施設・伝統工芸施設棟がS造地下1階地上2階建て延べ2021㎡。その他情報提供施設・トイレ棟S造平屋建て299㎡などで構成する。
 建築施工は大日本土木・森下組・八房建設JVが担当する。設備工事や昇降機工事は別途発注で8月以降開札する。基本実施設計は大建設計が担当した。このほか、民間のホテル誘致も目指している。
 工期は2020年5月29日まで。建設地は、天理市杣之内町地内。
 大日本土木西日本支社建築工事部・辰巳浩二氏の話 「各方面からの期待を感じ、身の引き締まる思い。無事故・無災害で工期内に完成させるよう努力する」

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