【東富士工場のDNA受け継ぐ】トヨタ自動車ら 自動運転実証都市「Woven City」建設に着手 | 建設通信新聞Digital

4月27日 土曜日

公式ブログ

【東富士工場のDNA受け継ぐ】トヨタ自動車ら 自動運転実証都市「Woven City」建設に着手

 トヨタ自動車と、その関連会社であるWoven Planet Holdings(ウーブン・プラネット・ホールディングス)は、実証都市「Woven City」(ウーブン・シティ)の建設に着手した。23日、静岡県裾野市の現地で地鎮祭を開いた。

 トヨタ自動車の豊田章男社長、ウーブン・プラネットのジェームス・カフナーCEO(最高経営責任者)、トヨタ自動車東日本(TMEJ)の宮内一公社長、川勝平太静岡県知事、高村謙二裾野市長、三井住友建設の新井英雄社長が鍬(くわ)入れを行い、工事の無事を祈念した。

 豊田社長は工事関係者などに謝意を表し、「昨年12月9日、トヨタ自動車東日本の東富士工場が53年の歴史に幕を閉じた。工場にはたゆまぬ『カイゼン』の精神があり、多種多様なクルマを世の中に送り出してきた。このDNAをウーブン・シティのぶれない軸として受け継いでいく」と語った。

 ウーブン・シティのコンセプトは「人中心の街」「実証実験の街」「未完成の街」。地上に自動運転モビリティー、歩行者、歩行者とパーソナルモビリティーが共存する3つの道を網の目のように配置し、地下にはモノの移動用の道を1つ整備する。ここに企業や研究者など2000人以上が暮らし、社会問題の解決に向けた自動運転などの実証実験を行う。

 都市設計はデンマークの建築家ビャルケ・インゲルス氏が担当。また、造成と本体工事の基本設計は日建設計、造成工事は三井住友建設、既設のTMEJ東富士工場の解体は大林組が担う。トヨタ自動車によると、本体工事の施工者は現時点で非公表。
 建設地は同工場の跡地約70万㎡。

ウーブン・シティ「メインプラザ」のイメージ



建設通信新聞電子版購読をご希望の方はこちら