【宅造にもICT建機】13tクラスの新型油圧ショベルなど開発 日立建機 | 建設通信新聞Digital

4月25日 木曜日

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【宅造にもICT建機】13tクラスの新型油圧ショベルなど開発 日立建機

 日立建機は、i-Constructionが都市内の小規模土木工事などにも広がることを見据え、13tクラスの新型ICT油圧ショベル「ZX135USX-6」を開発し、18日からレンタルを始めた=写真。10月から販売する。12月に販売開始する予定のブレードマシンコントロール付きミニショベル「ZX35U-5B」とあわせて、小規模土木工事に使えるICT対応建機として展開する。
 「ZX135USX-6」は、20tクラスのICT油圧ショベルの機能を踏襲した13tクラスの後方超小旋回型となっている。小型なことから、建築基礎工事や宅地造成、ほ場整備などの現場にもICT施工を導入できる。同社独自のマシンコントロール機能「ソリューション・リンケージ・アシスト」を搭載し、GNSS(全地球測位衛星システム)受信機で受信した位置情報やバケット爪先の3次元情報をもとに、3次元施工データに沿ってバケットやアームを半自動制御できる。速度優先でレバー操作に応じた速度で作業できる「粗掘削モード」と、速度を制限して精度を優先する「仕上げモード」がある。
 より簡易に、車内の画面で自らバケット角度を設定できる2次元マシンコントロール仕様も備え、工事規模や内容に応じて選択できる。
 標準バケット容量は0.5m3。建設機械認定制度における2020年燃費基準を100%達成した「三ツ星レベル」に適合している。
 小規模工事向けICT建機では、ミニショベル「ZX35U-5B」の販売も予定している。ミニショベルにブルドーザーのブレードが付いており、駐車場舗装などの際に追尾型トータルステーションでブレードの高さを自動調整しながら上層路盤の整地作業を実施できる。
 国土交通省が発注するICT土工は規模が大きく、地域の建設企業が年間を通じてICT対応建機を使用する機会が少ないため、ICT建機の購入・リースに踏み出せない企業が多い。小規模工事に対応可能なICT対応建機が普及すれば、地域建設業でのi-Conの拡大に弾みが付く可能性がある。

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