【CSPI-EXPO】UAV画像を短時間で3D点群化 日立建機「Solution Linkage Point Cloud」 | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【CSPI-EXPO】UAV画像を短時間で3D点群化 日立建機「Solution Linkage Point Cloud」

 日立建機は、ドローンなどのUAV(無人航空機)で撮影した写真を短時間で自動的に3次元点群データ化できるサービス「Solution Linkage Point Cloud(ソリューション・リンケージ・ポイント・クラウド)」の提供を7月から始める。価格は、月額5万円(税別)の低価格に設定した。

Solution Linkage Point Cloudで作成した3次元点群データ


 新サービスは、3次元点群データ作成やそのための写真選別などのノウハウがないため、ICT施工に苦手意識を抱える企業などにとっても、取り組むハードルが低くなっていることが特長。

 UAV撮影した写真をインターネット上のクラウドで、3次元点群データとして自動作成するため、これまで5-6時間程度かかっていた点群作成工程を1時間程度に短縮できるメリットがある。

 また、機能を点群作成に特化させたことで、顧客が保有するドローンや測量機器と自由に組み合わせて活用することも可能になる。通常、点群データの作成には専用ソフトウェアや高性能なパソコンが求められるが、新サービスの場合、インターネットに接続した一般的なパソコンで作業できるため、初期投資費用が抑制できる。

 短時間で自動作成された3次元点群データは、例えば、作業によってどのような形に変化したのか、その立体イメージ明示への活用、仮置き土の簡易な計測に使うなど、最適な施工計画の立案、日々の施工進捗の記録・管理などに活用できる。土木工事のほか、採石現場や産業廃棄物、災害現場などの現状把握に生かすことも可能。

 新サービスに、2020年6月から提供しているスマートフォンを使った土量計測サービス「Solution Linkage Survey Advanced」を併用することで、UAV測量に必要な座標を簡単に取得することも可能になる。この場合、トータルステーションなどの測量機器や専門的な知見がなくても、座標情報を付与した3次元点群データを作成できる。

 新サービスは、12日から14日まで千葉市の幕張メッセで開かれる第3回建設・測量生産性向上展「CSPI-EXPO」に展示している。



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