【インフラ整備70年・連続講演会】第一弾は黒部ダム! 関係者の生の声を記録し伝える 建コン協 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【インフラ整備70年・連続講演会】第一弾は黒部ダム! 関係者の生の声を記録し伝える 建コン協

 建設コンサルタンツ協会(村田和夫会長)は、戦後のインフラ整備事業の代表的な事例に直接、間接かかわった人からその経験や見聞を講演してもらい、それを記録することでインフラ整備の意義や携わった人々の偉業を広く社会に伝えることを目的に、協会本部に「戦後インフラ整備事業研究会」を設置。各種の事業の中から100プロジェクトを選び、インフラストラクチャー研究会の協力を得て「インフラ整備70年」と銘打った連続講演会を開く。
 その第1弾として、わが国近代土木史の金字塔として知られる黒部ダムを取り上げる。「社運を賭けて人跡未踏の秘境黒部に築造した水力発電ダム-黒部川第四発電所」と題し、9月20日に東京都千代田区のルポール麹町で開く。
 黒部ダムは、富山県東部の立山町を流れる黒部川水系黒部川に建設された水力発電専用ダムで、1956年着工、171人の殉職者と7年の歳月をかけて、63年に完成した総貯水容量1億9900万m3、ダム堤高186mの日本最大級のアーチダム。
 このダムからの流水と落差を利用して最大出力33万5000kWを発電する黒部川第四発電所は、地下水力発電所で、その資材輸送用トンネルの建設に当たっては、冷水と破砕帯との闘いとなり、小説・映画・ドラマ『黒部の太陽』の舞台となったことで知られる。
 講演では、事業主体である関西電力の元水力事業本部副事業本部長でニュージェック常務執行役員の吉津洋一氏、黒部ダムにつながる大町トンネルを担当した熊谷組から元会長の大田弘氏、ダム本体工事を担当した間組(現安藤ハザマ)から小野俊雄会長が登壇し、計画編、設計編、施工編、運用編に分けて回顧する。
 時間は午後6時から8時30分まで。定員は180人。会費2000円。申し込みは、建設コンサルタンツ協会インフラストラクチャー研究会までファクス03-3221-5019、または電子メール(infra@jcca.or.jp)。
 第2回は10月12日、「戦後の苦難の中で建設され、東京都心の大発展を導いた地下鉄丸の内線」と題して開く。会場、時間は同じ。

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