【横串連携システム日本へ】ビル設備、IT、業務システムなど統合 ジョンソンコントロールズ | 建設通信新聞Digital

4月25日 木曜日

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【横串連携システム日本へ】ビル設備、IT、業務システムなど統合 ジョンソンコントロールズ

 ジョンソンコントロールズは9日、米国や中国で導入が進むビル設備システムとITインフラ、財務や会計、人事などの業務システムを連携、統合化して顧客の生産性向上に役立つBWSI(ビルディング・ワイド・システム・インテグレーション)を、日本市場にも導入することを明らかにした。既にITベンダーとともにBWSI構築手法の提案営業を始めており、導入を検討している案件もある。新築、改修を問わず「2025年までに2桁の導入を目指したい」(岡田昌之ビルテクノロジー&ソリューション営業推進本部長)という。
同社は、空調や照明、防災、セキュリティーなどのビル設備システム、通信ネットワークなどの各種ITインフラ、企業の顧客管理や会議室予約などの各種業務システムが縦割りで運用されていることに着目。それぞれのシステムを横串で連携させるBWSIによって、作業の効率化やコスト削減、快適性向上などの相乗効果を実現することで、顧客の生産性を向上し、より効率的な働き方改革の一助になるとしている。
米国ではオフィスビルや病院、中国でも病院や老健施設でBWSIの導入が進み、両国でそれぞれ数十件の実績がある。
BWSIの導入によってオフィスビルでは、働きたい場所を予約するデスク予約管理システムを使い、顔認識による入退室管理で自分のデスクに案内され、空調や照明、OA機器が自動にスタンバイする。また、同僚の位置情報が共有され、最寄りの会議室が予約でき、退室後は自動消灯することなどを利用イメージとして想定する。
病院での利用は、患者が転倒した場合、センサーで検知、照明が自動点灯し、看護士に発報する。場合によっては「コードブルー」対応とも連携し、ドクターが現場へ早期に到着できるようにするなどをイメージしている。
同社は、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)を活用して、顧客の「生産性向上」に役立つBWSIとともに、ビル管理技術者不足に対応するビルエネルギー供給設備の「自動最適制御」、ワイヤレス技術を使う環境センシング技術と快適制御による「ウェルネス」環境の実現を、ソリューション提供の3本柱に位置付け、顧客要求に応えていく。