【インフラとしての勝鬨橋】大成建設の上岡弘和氏の写真展が高い関心を集め終了 | 建設通信新聞Digital

5月6日 月曜日

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【インフラとしての勝鬨橋】大成建設の上岡弘和氏の写真展が高い関心を集め終了

【延べ9601人来場/記録と芸術写す36作品】
 大成建設の上岡弘和氏が東京都港区の富士フイルムフォトサロン東京で開いた写真展「日本の可動橋-勝鬨橋とその仲間-」=写真=が23日に終了した。17日からの期間中には延べ9601人が来場し、大盛況のうちに幕を閉じた。上岡氏は「さまざまな方に一生懸命に鑑賞していただき、開催した意義があった」と振り返った。
 上岡氏にとって3回目となる今回の写真展は勝鬨橋を始め、直近5年間で撮影した全国各地の可動橋30橋の計36作品を紹介した。記録と芸術の両面を意識してカメラに収めたという作品は、跳開の様子などインフラとしての可動橋をさまざまな角度からとらえ、その橋の特徴や地域性を浮き彫りにした。
 これまでも屋根付橋をテーマにした個展を開くなど、近代の橋を撮影してきた上岡氏は、市民による「勝鬨橋をあげる会」との出会いをきっかけに可動橋に引かれ、写真を撮り続けた。「古い橋も最新の橋も当時の最先端の技術が結集している。1つとして同じ橋はなく技術者の思いが込められている」とその魅力を語る。
 中でも印象に残る作品として、愛媛県の長浜大橋の写真を挙げる。跳開した長浜大橋が光を浴び、明瞭な陰影が橋の細部までを立体的に浮かび上がらせた力作だ。撮影時を「地元の方々にも協力していただき、最高のタイミングで撮れた」と振り返る。
 「普段は橋を意識していない人も感心を持ってくれた」とし、今後も「引き続き近代の橋を中心に撮影していきたい」と前を向く。