【鉄筋組み立て実習】設計図面より実物は複雑…! 日本工学院2年生が特別講座で奮闘 | 建設通信新聞Digital

4月27日 土曜日

公式ブログ

【鉄筋組み立て実習】設計図面より実物は複雑…! 日本工学院2年生が特別講座で奮闘

 日本工学院八王子専門学校は、東京都八王子市の同校八王子キャンパスで、特別講座シリーズ「土木技術者の道2018~五感を通して~」の一環として、土木・造園科の2年生51人を対象に鉄筋実習を実施した。
 東京都鉄筋業協同組合の会員が実習講師を務め、学生たちは慣れない作業に悪戦苦闘しながら鉄筋を組み立てた。
 冒頭、小林興業の小林正人氏が「鉄筋を触ったことのない人も多いので、安全に作業に取り組んでほしい」と呼び掛けた。
 実習では学生が7班に分かれ、2級鉄筋施工技能士の実技試験課題モデルの鉄筋の組み立てを体験した。配筋作業やハッカーを使った結束作業などに取り組んだ。小林興業、小黒組、埜口鉄筋工業、矢竹鉄筋工業、トーハンスチール、nonaka、永和産業が講師を務めた。
 受講した学生は「慣れない作業で力加減が難しかった。設計図面は学んでいたが実物はより複雑だった」と感想を述べた。
 同校の上田耕作テクノロジーカレッジ建築学科建築設計科土木・造園科長は「現場の実践的な作業を経験できるため取り入れている。実際の作業を知ることで設計図面を見ても実物のイメージが湧くようになる」と語った。
 同校の特別講座は企業や団体と連携した体験型授業を通じて土木の魅力や業界、仕事、やりがいなどを五感で感じ、次世代の業界を担うキャリアデザインや専門性スキルの習得に取り組んでいる。同日にはセメダインによる「シーリング・接着体験学習講座」が実施された。
 今後は神奈川県型枠工事業協同組合による「型枠組み立て実習講座」などが開かれる。

建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら